花びらの白い色は、ホントに白いの?

 私が見ている、炎の赤、りんごの赤、と、例えば妹が見ている炎の赤、りんごの赤が同じ色をしているという保証はどこにもない。もしかしたら妹が見ている赤は、私が青だと思っている色かもしれないけれど、妹はずっと炎をその色として認識して生きてきたのだから、それをもって暖色と感じるだろう。赤は、信号のとまれの色だよ、というすり合わせをしても、何の意味も成さない。
 もしかしたら、妹の脳の中で形作られた私を私が見ることができたら、私は青い唇をした宇宙人のような姿をしているかもしれない。妹の見るオレンジジュースはブルーハワイのような色をしているかもしれない。

 こんなことを、確か中学か高校の頃に思い始めて、これもずっと疑問のままだった。

 ある日、飲み屋で愉快な男に会って、愉快に飲んでいたら、彼が大学で哲学を教えているということがわかって、このことをたずねてみた。私が疑問に思う程度のことはたいてい既に疑問に思う先人がいて、あれやこれやとややこしいことを考えて、答えなのか答えじゃないのかわからないような答えを聞けるんじゃないかと思ったからだ。

 すると彼が言下に言った。

 「それは、哲学の世界では解決不能な問題である、という決着がついている。」

 私好みな決着のつけ方ではあるが、もうちょっと、そこに至る道筋が哲学者の間でがあったんじゃないかと、実はいまだに思っている。そこに至る道筋が聞いてみたかったが、酒のせいで、すでにちっとも哲学的でなくなっている彼は、まったく違う話を始めてしまった。

 まあ、私だって、仕事を終えてうちに帰ってまで、例えば「白い巨塔」や「ナースのお仕事」なんて番組をみようとは思いませんから、わからなくもないですけど。
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by mayumi-senba | 2005-01-17 00:04 | 疑問のまま
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