ずっとずっと引っかかっていることがあります。
自分自身に答えがあるわけではないのです。 それは、誰かが誰かの代わりに謝罪するということです。 もし私のおじいちゃんが誰かに大変迷惑をかけたということがあるとしたら、例えば誰かのおじいちゃんを昔殺めたことがある、と仮定します。 そのことを私が知ったら、そして、目の前にそのお孫さんがいて、相手もそのことを知っていたら、私はどうすればいいだろう。 A:「祖父が大変ご迷惑をおかけしまして、申し訳ありません。お詫びの申しようもありません。」 と答えたらよいのだろうか。 B:「祖父が昔あなたのお祖様を殺してしまったことを、わたしは大変残念なことだと、また悲しいことだと思っています。私は私の祖父に対し、怒りを感じています。怒りを感じながら、しかし、私を愛してくれた祖父を、嫌いになることはできません。」 というところが、その時の私の真情に近いかもしれないな、と思う。 もちろん、そんなことが実際にあったら、私はAと答えるに違いない。実はBなんだ、と心中に秘めながら。 しかし、引っかかっているのそこではない。 「人は誰かの代わりに、謝ってもいいのかな。」 という疑問がある。私には、当時の祖父に対する管理監督責任などあるはずがない。私は祖父の行為に責任はない。祖父が、もし私のためにその殺人を犯したのだとしても、私には責任がない。 責任がない、ということにとどまらず、謝罪する権利はあるのかな、と思うのだ。 「代わりに謝ってもいいか。」 と、問うべき祖父はもうこの世にいない。 ・・・・・・・なんだか、また取り留めのない疑問です。世の中理屈で動いているわけではないので、Aと答えてしまうに違いない。少なくとも日本ではそのほうが生きているもの同士にとっては障りがないからです。 それに、こんなことのたとえ話に引っ張り出された祖父も、いい面の皮です。。代わりに謝罪されてしまう、などというより、よほど迷惑な話かもしれない。
by mayumi-senba
| 2005-02-17 22:49
| 疑問のまま
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