きれいな若者

 笑われるのを覚悟で書きますが、息子は美しい男です。

 上背があり、手足が長く、指の長い、肩幅も足腰の太さも適度にある、姿のよい男です。
 切れ長の目に、通った鼻筋、形のよい唇。いわゆるシンメトリーな男です。

 夫の協力があったとはいえ、なぜ私からこのような美しい子が生まれたのか、我ながら訝しいくらいです。私の子作りの能力のぎりぎり最大限まで振り絞って作ってやったんだと、いつも恩着せがましく言っております。
 「母さんが作ったんでは、あんたが限界なんだよ。」
褒められているんだかどうなんだか、微妙らしいです。

 わけのわからない理屈を捏ね回す脳みそと、その中身を露呈する声帯がなかったら、私は私の作品に、飽きずに見惚れていることでしょう。

 今日、運転免許の更新に行ってきました。運転免許センターには老いも若きも大勢いて、見回していると、昔大人たちが言っていた、
 「若いというのはそれだけできれいなもんや。どんなボロを着てても、きれいなんや。」
ということがしみじみと実感されました。
 美しい若者が大勢います。それなりの子も大勢いますが。それなりはそれなりにやはりきれいなのに感動しました。

 私たちもそうだったんでしょうね。私も、それなりにきれいだったんでしょう。

 別にどうということはないのですが、昔おばさんたちが言っていたことが実感になると、言いがたい充足感と寂寥と感動がない交ぜになったような気分になります。

 でも、いやな気分ではないですね。

 
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by mayumi-senba | 2005-03-28 15:11 | 世間のこと
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