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生徒のケアなど調整 2教諭射殺で尾道市教委

生徒のケアなど調整 2教諭射殺で尾道市教委


 広島県尾道市立美木中学の教諭、福正純さん(44)と長谷川忍さん(30)が旅行先のアフガニスタンで射殺され、遺体で発見された事件で、尾道市教育委員会は4日、今後の学校運営や生徒のケアなどについて、学校関係者らとの調整に追われた。
 同市教委によると、両教諭の遺体引き取りについては、外務省が遺族に現地渡航の意向などを確かめるという。今後、市教委は県教委を通じて渡航の方針を確認し、遺族への具体的な支援策などを決める。
 同中学では5日朝、全校集会を開き、黙とうをささげて2教諭の冥福を祈り、藤原沢之校長が生徒らに事情を説明する予定。既に生徒の間には動揺が広がっているとみられ、市教委は臨床心理士らによる相談態勢を拡充するなど、心のケアに取り組む。
(共同通信) - 9月4日17時7分更新


 身内でなくとも、その次くらいに身近な人が突然亡くなって、人は動揺しないだろうか。
 なぜそれがニュースになるのか。
 子どもたちは驚き、悲しみ、揺れ動くことを許されないのか。

 おそらく、市教委は、無理に「カウンセリングを受けなさい。」などとは言わないはずだ。
 しかし、カウンセリングを受ける事態であるというメッセージを、子どもたちに与える。
 そのことの影響を私は恐れる。

 カウンセリングそのものの重要性を知らぬわけではない。
 しかし、この出来事では適当であろうか。

 できれば、こういった事柄については、じっくり悲しみじっくり動揺し、やがてなぜこのようなことが起こるのか、ということに悲しみながらも冷静に思いをいたすことができる日が来るまで、その過程を、自分で、あるいは身近な人たちととも分かち合ってに欲しい。

 死は決して私たちから遠いものではない。突然の死も。
 
 しかし、大切なことはそこに至る過程だ。
 人の生き方とその生の終え方を、子どもたちなりに受け止める時間、大人は静かに見守っていたいものだ。
by mayumi-senba | 2005-09-04 23:51 | 世間のこと
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