少年Aによる神戸児童連続殺傷事件の頃、テレビでしきりに言われていたのは、
「なぜ人を殺してはいけないかと子どもに聞かれたら、どのように答えたらいいのかわからない。」 ということだった。息子はそれを聞いて、自分も聞いてやれと思ったのか、私に向かってその言葉を吐いたのだった。 私にはとっても簡単なことだった。 「あなたが誰かをを殺してもいい社会を想像してごらん。あなたが誰を殺してもいいのかもしれないけど、その代わりに誰があなたを殺してもいい社会なんだよ。そんな社会ってイヤじゃない?貴方だけじゃなくて、父さんや母さんを殺してもいいんだよ。困らない? みんなで、誰が誰を殺すこともなしにしようっていうことを約束しといたほうが気楽に暮らせるでしょう。」 小学生である息子はそれで納得した。 実は、これでは、 「自分が死んでもいいから誰かを殺したい。」 という人間をとめることは出来ない。 しかし、そのことに気がついても、息子にそれ以上のことを言う必要は感じなかった。 自分が死んでもいいから誰かを殺したい、という人間には、 「ほんとにほかに方法はないのか、殺すしかないのか、貴方はそこを考えたか。ほんとか?」 と問うしかない。 間違えないで頂きたいが、前提は、「子どもに問われたら大人はどう答えればよいか」 ということであって、実際今まさに殺人を犯そうとしている人間を目の前にして答えるということではない。そのときはそのときに出来ることしか出来ない。 本気で自殺しようとしている人を止められないように。 (本気じゃない人は、本気じゃないので止める必要はない。) わたしはこう思うのだ。 そんなことは子どもが自分で考えればいい。何でもかんでも大人が答える必要などない。 私は私で、あなたの母親として、また一人の人間として生きていく。 [何故人を殺してはいけないか] ということなど、私に聞くな!! 追伸:これを読んで息子が言った。 「聞くな!って言われても、僕聞いてないのに・・・・・。」 はい、そう言われればそうでした・・・。
by mayumi-senba
| 2004-05-11 00:35
| 息子
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