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そこのところがちょっとわかりにくくても、

 秋篠宮家にお子さんが生まれたことはめでたいことだ。
 男の子でも女の子でも、そこのところがちょっとわかりにくくても、ご夫妻は喜んでおられるに違いない。

 次の次の天皇にどなたがなられても、まあ、何か問題が起こればそのときになって考えてもよいことかな、と、わが身ならではこのように多少無責任にもなれる。

 それにしても、男系相続でないといけない、と言う人の言ってることがわからない。

 思いつくままに、

1.今までずっとそうで、先祖がかなり無理をして守り続けてきた皇位継承のありかただから。
2.これだけの長きに渡って男系相続が守られているのは世界中探してもほかに例が無く、希少である。希少であるということだけで、尊いことだ。その証拠に海外ではそのことで日本皇室が尊敬されている。
3.y遺伝子の継承である。
4.女系相続だと女帝の夫にどこの馬の骨ともわからないものが皇室にはいって、皇室をどのように悪用しないとも限らない。
5.天皇は激務であり、出産をすることになる身には負担が大きすぎる。

 まだあったかもしれないけど、これくらいにしておく。

2.について。
 文化人類学的に希少な例である、ということか。
 希少だから尊い、という発想もまた、彼らは貴金属のような存在か?それともイリオモテヤマネコのような存在か。という突込みを入れたくなる。
 外国の人がそれを聞いて驚き、敬意を示すというのは、もうちょっと正確な文脈で伝えて欲しい気がする。
 「わが国には、世界でここにしか生息しない貴重な種類の美しい藻があります。」
といわれたら、私は、
 「それはすばらしい。どれですか。ああ、これは美しい。世界に誇るべきです。」
という。きっと。
 そんな文脈ではないのであろうか。仲良くするためには、相手が誇るものをほめる。これは処世のイロハだ。もしそうなら、それを根拠にするのはトートロジーだ。

3.「y遺伝子だけがその家系で確実に伝えられる。」
というが、まあ、伝えられた遺伝子が尊いというのなら、今いる男性の持つ遺伝子はすべては連綿と伝えられたものである。思えばあまたの生存競争に勝ち残り、自然淘汰の中を生き抜いた遺伝子だ。その意味では、天皇家の遺伝子もその他の遺伝子も等価である。
 先祖がたどれるかどうかというが、辿れたらどうしたというのか。
 
4.私は美智子さんや雅子さん、紀子さんが「どこの馬の骨かわからない」とは思わない。と同様に、女性天皇と結婚する男性は「どこの馬の骨かわからない」ことは無いんじゃないの?男性が危険なら、女性も危険じゃないの?どう違うの?

5.については「きっとやりようがある。」といいたい。親切ごかしに何を言ってるのか。
 いえ、天皇になる人は幸せだといいたいわけではない。

1.これがもっとも反論を許しにくいかも知れない。
 「いいか悪いかわからないけれど、一度壊したら元に戻せないものを、今われわれが壊していいのか。」
ということ。
 「では、ついこの間まで女性には参政権が無かったけれど、ずっとそうしてきたからそれでいいの?」
という類の反論を聞く。私はさらに加えたい。
 その習慣を必死で守ってきた人は誰なのか。先祖は、などというあいまいな表現はまやかしではないか。その年の作物の出来具合と、家族みんながその冬を乗り切れるかどうかということばかり心配している人が、皇室の男系相続を必死に守ったとは思えない。

 私の死んだ祖母は、いまいち国民国家に染まりきらず、江戸時代の人たちってこんなんじゃないかなと思うような感じの人であった。彼女は、近所の神社やお寺はすごく大事にしていたけれど、その神主の元締めが天皇である、なんていう認識は持ち合わせてなかった。
 その神主さんに対しても、うちらの神さんのお世話をみなに代わってしてくれている人、という感じしか持ってなかったように思う。

 で、私は疑うのだ。その「先祖」って誰よ?

 天皇家の周囲の、日本人の中で言えばごくひとにぎりの人たちが、いってしまえば思惑を持ってそうしてきた、ということではないのか。

 以上、別に男系でも女系でも、私は当事者の人たちをお気の毒に思うだけで、ことさらこうでなければならないという確固たる意見を持つものではない。

 ただ、男系を主張する人たちの言うことがいちいちわからないのだ。

「伝統があるから良い」のではない

男の子!

 
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by mayumi-senba | 2006-09-13 02:15 | 世間のこと
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