源氏物語はオムニバス

  高校の頃に源氏物語をはじめて読んだときには、もちろんちっとも面白くなくて、そうはいっても国民的文学なんだから、入試に役立つ程度に読もうかと思って読んでみた。

 大学に入って少しは小説なども読むようになったが、私が好きな女流作家は、みんな源氏物語の現代語訳をしている。ということは、彼女たちはすべてこの物語のすばらしさを知っているということだ。
 
  私にはわからない。
  きっと若すぎるからだ。
 
 そうおもっていたが、実は未だにその面白さが分からない。
 分からないが、こういう見方ならいつか面白くなるかもしれない、と希望を持たせてくれたのは
 “魔女”が読む源氏物語という本だった。

 主人公を源氏と捉えるから面白くない。
 源氏は、それぞれの女性たちの個性を照らし出すためにすえられた、むしろ脇役であり、「源氏物語」はそれぞれの女性たちの物語のオムニバスととらえれば、仕掛けに合点が行く。

 視点を変えたとき、物語がまったく違った光と影で、別物のように見えるドラスティックな体験を誰しもするものだとおもうが、私はまさしくこれだった。
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by mayumi-senba | 2007-01-15 10:12 | 自分のこと
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