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百ます計算に思うこと

 中学の頃の数学の先生が、とってもおしゃべりで、それも、45分の授業のうち、30分くらい数学と関係のない話をする。

 私たちはその話が毎回楽しみで、というのも、おしゃべりが上手なうえに知的好奇心をそそる話を聞かせてくれるのである。

 「トカゲの尻尾の切り方を変えてみたら、いろんな形の尻尾ができる。」
だとか、
 「くすりが苦くないのは、そのまわりを砂糖で覆っているからで、薬というのは原価が安いのに、また、砂糖が安いときに仕入れておくとさらに儲かる。くすり九層倍という言葉があって、それぐらい儲かるの。でも、研究開発にお金がかかるからね。」

 化粧品の原価も教えてくれた。
 お母さん達は、コマーシャルを買っているのよ。

 散々そんな話をした後で、中学3年の数学の授業をする。要するに15分くらい。
 その15分がまたわかりやすくてたのしかった。
 宿題で例題をやるのも苦にならなかった。

 学校から帰っても、まだその興奮の余韻が残っていて、要するに知的好奇心のテンションの高さが維持されて、教科書を読んでみたり百貨辞典を読んでみたりしていた。

 それでいて、先生が教えてくれたクラスの数学の成績はよかった。

 百ます計算が大流行だが、そして山口県の小野田市などは市を挙げて取り組んでいるということだが、こんな先生はどうなるんだろう。大丈夫かしら。

 私も小学生の頃百ます計算をした覚えがある。楽しかった事を憶えている。でもそんなに長期間じゃななかったし、それをやる先生が特段ほめられているようには見えなかった。

 百ます計算は集中力がつく、という。それは事実だろう。しかし、ますへますへと草木がなびいては、いく通りもある集中力の付け方が捨てられていくことになる。

 正直言って、百ます計算は、世間が大騒ぎして
「それを取り入れなければ怠慢だ。」
等と学校に突きつけるような内容では、私はないと思っている。
 今、そんな傾向が出てきているのが気持ちが悪い。

 

 
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by mayumi-senba | 2007-03-20 00:52 | 世間のこと
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