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もうお呼びがかからないの

 そういえば数年前、ある女子大付属の女子高で、卒業前の特別講義として、弁護士、在米生活が長かったアメリカンスクールの先生、そして私の3人が日替わりで話をしたことがある。

 この時期の女の子たちに話すこととしては、避妊の話ははずせない。
 各種の避妊法の失敗率、とりわけ膣外射精は避妊とはいえない。そして、これらの避妊法の中で、性病の感染を防ぐにはコンドームが最も優れているので、彼氏には必ず着用させるように、でなければ拒否するぐらいの覚悟は持つように。いやだという男とは別れたほうがいい。

 というようなことを話した。
 
 実は40台の女性の妊娠率と中絶率は10代のそれと大して変わらない。この年代の女たちが、どうしたら妊娠するのか知らないはずがない。

 10台の社会性のまま40台を迎えたのか、と考えざるを得ない。そんなことにならないよう、あなたたちはまだこれから育たなければならないが、いずれそのあとの世代を育てる立場にもなるのであるから、断じてそんなことにならないよう、自分を守るすべを学んでほしい。

 とも言った。ついでに、マイルーラなんかだめだし、なんなら女性用のコンドームもあると教えた。

 性については、じぶんを守ることができれば、相手が感染症を持っていても怯えず愛し続けることができると思うのだ。あなたを愛する男があなたに病気を移したいはずがない。

 自分以外の人の排泄物、粘液、血液は、じぶんにとって害になるものを含む可能性がある。どんなに愛らしく、どんなにかっこよくても、親でも子でも、感染症から免れている保証はないのである。じぶんの体液も他人にとってはそうである。じぶんは平気だけど他人にとっては病原性を持つ微生物がいないとは限らないのだ。

 このことを知っていればこそ、性病に関しては安心して相手を愛することができるのだ。

 おおよそこんなことを話したら、次の年からお呼びがかからなくなった。
by mayumi-senba | 2008-05-19 11:00 | 世間のこと
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