パパ大好き

  数日前のこと。

  スーパーで買い物をしていると、後ろからかわいい声が聞こえてきた。

  「あれ買って。だってパパのこと大好きだもん。」

 えっ!と思って振り返ると、幼稚園の年中さんくらいの女の子が父親らしい男性に抱っこされていた。抱っこしていたのは30代くらいと思われる男性。嬉しそうに眼も口もとも緩んでいる。

 「だって」に続くのが「パパのこと大好きだもん」?!

 「あれ買ってほしい」理由が、「パパのこと大好きだもん」?!

 コペルニクス的転回である。

 「あれ買って。あれ買ってってば。」
と、愚直にいうしか能がなかった幼いころのわが身を振り返れば、すでにあの年齢で、その後の生き方の分岐が始まっているのではないかと思えてくる。

 息子は、あまり賢くない我が家のシーズー犬クックル嬢のことを、「ペットのプロ」と呼ぶ。

 動作のいちいちが可愛い。物覚えが悪くても、少々くさくても、可愛い。いや、だからこそ愛おしい。

 私は、「パパ大好き」という才覚を持ち合わせていなかった。いなかったおかげで今こんなであるが、それはそれでいいと思っている。それでいいのだが、理由が「パパ大好き」というのは才能であると思うのだ。

 イチローや中田に似たまぶしさを感じてしまう。

 彼らはすごいな、と思うが、野球やサッカーがうまくなりたいとは思わない。それと同じ。

 
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by mayumi-senba | 2009-08-11 19:56 | 自分のこと
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