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行き過ぎた自由や権利 について

 なんだか忙しなくて、なかなか書けません。
 書いておきたいことが、素通りしていく感じ。

 私が今教えているのは 二つのクラス。同じ日に教えている。

 この二つが、まったくムードが違う。
 簡単に言えばお行儀のいいクラスと悪いクラス。

 この、お行儀の悪いほうのクラスは、小学校でいうところの学級崩壊に近いかんじがあった。ただ、教師に対する敵意がないだけで、普通に講義をしようとしてもできない感じ。勝手にたち歩く、しゃべる。当然授業にならない。

 ところが、このクラスの子達は、授業の回数が重なると、少しずつ態度が変わってきて、今では授業への参加の仕方が深い。私の立場からいうと、手ごたえがある。

 というのは、私も「質問は手を上げて」などと要求していないけれども、
 「質問は?」
と促さなくても、好き放題に、けど、けっこういいタイミングで質問する。それがまた、
 「こんなこと聞いたらバカだと思われないだろうか。」
というような戸惑いがまったく感じられなくて、天真爛漫な質問で、けっこう核心を突いている。そして、他の学生がそれに答えたりしてしまう。それを聞いている学生達も、一緒に考えている感じが伝わる。

 私は、子供たちについて「行き過ぎた自由や権利」という言葉を聞くたびに、違う、と思う。「行き過ぎる時期」というのが必要である、と思う。行き過ぎると必ずぶつかる。それから調整する。それでいいのだと思う。

 もうひとつのクラスは、それはそれでもいいのだけれど、みんなで一緒に考えるダイナミズムを味あわせてやれていない。そういう力を、彼らはまだ獲得していないし、私も引き出せていない。そんな感じがしている。
by mayumi-senba | 2004-12-05 21:31 | その他
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