息子へ
母さんが死んだら、火葬にして、その骨をどう使ってくれても、捨ててくれてもいい。 花を供えたり、お経を読まなくても、恨んで出てきたりはしない。 母さんと話がしたくなったら、骨などなくてもできるとは思うけど、何かよすががあったほうがもしもいいというのなら、灰を何かの入れ物にでも入れておけばいい。 持っておくのがいやだったら、うちの花壇の隅っこに、壷なんかに入れないで、直に埋めて、その上に目印になる石ころを二つほど置いておけばいい。 母さんが顔を見たことがないような子孫に墓の守などさせなくていい。母さんと付き合いのある孫ぐらいまでが、死んだ母さんを利用すればいい。 「自分は一人じゃないんだ。」 と。 「自分を大事に思い、愛した人がここにいるんだ。」 と。 母さんは、あんたの子どもくらいまでは、あの世でも大切に思っているけど、そこから先まではきっと手が回らない。あんたが死んだら、同じように大切に思えばいい。 あんたの子どもが死んだら、石ころの墓のことなど、誰にもわからなくなるのがいい。
by mayumi-senba
| 2005-03-23 00:32
| 自分のこと
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