十日にあった都立A高校の卒業式、出席者らに強い印象を残した一場面だ。歌わない教員が処分対象になることを知っての「いじめ」発言だった。生徒自身らは、「国歌斉唱」ではほとんどが起立したものの胸の内はどうか。ある卒業生は在校生に向けた言葉の中で「僕は天皇を人格者として尊敬し、君が代も歌った。だけど、この強制はおかしい」と率直に訴えた。東京新聞 私自身の天皇や国旗国歌に対する感覚はこの生徒に非常に近い。 私自身は国旗が日の丸で国歌が君が代でもかまわない。別のものでもかまわない。 国旗国歌が変わったからといって、私を育てはぐくんでくれた私の母国は別に変わらないからだ。私が愛しているのは、国旗でも国歌でもなく、また国家でもなく、母国だ。いろいろ問題はあるが、問題などないところなどあるはずがないのであって、もしないというのなら、ソレは誰かにとってないだけで、別の誰かには大いなる問題があるはずだ。要するに、いろいろあっても、総体としての母国を愛している。 でも、嫌いな人に、好きになれとは言う気にはならない。嫌いながらもそこにいる、という人が存在を許されないようなところになったらいやだなあ、と思う。 天皇一家には、いとこほど近くなくても、ソレに近いぐらいの親近感を持ち、天皇個人には、人格者として尊敬を持っている。 天皇の発言である、 やはり、強制になるということではないことが望ましい という感じが私には実にフィットする。 タダシ、そんなこと天皇が発言していいのかとも思う。彼は、政治的な存在であってはならないはずだし、政治的になったとたんに、存在意義が失われる。
by mayumi-senba
| 2005-03-31 20:37
| 世間のこと
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