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子どもたちのプレゼンテーション

 もう、3年くらい前になるのだろうか。
 もしかしたらもう少し前かもしれない。

 市民団体の主催で、子どもたちの何かをしたいという企画に対し、助成金を出すという催しがあった。
 子どもたちが、大人たちに向けてプレゼンテーションを行い、審査後に何組かに助成金を出すという企画だ。
 子どもたちは、中心は高校生だったが中学生もいた。小学生も混じっていたかもしれない。
 私は、何人かの審査員のうちの一人として招かれていた。
 
 子どもたちの企画は、キャンプだったり、劇だったり、内容として驚くような新鮮なものは無かった。 プレゼンテーションも、集団で出てきては、少しずつみんなが喋るというような、しかもおチャラケながらのもので、悪いけれども、小学校の卒業式のようで、しかもそこに寒いギャグが入るという感じの、少しいたたまれなくなる感じのものだった。

 その後、会場の大人たちや審査員からたくさん質問があり、子どもたちはそれに答えられずにしどろもどろになる場面があった。
 質問は、例えば、キャンプなら、なぜその場所を選んだのか。交通手段はそれが一番適当なのか。
 子どもたちのプレゼンでは、基本的なことが抜けている。大人たちはしっかりそこを突く。

 子どもたちは作戦を練り直し、最後にもう一度最終的なアピールを行うチャンスを与えられる。

 最後のアピールは、同じ子どもたちとは思えないほど立派で、大人たちの心を動かすものになっていた。
 「やってみなさい。あなたの成長に必要な経験をしておいで。お金が必要なら、出してあげよう。」
そう思える内容になっていた。

 私は、わずか2時間あまりの間に、子どもたちが驚くほど成長し、その成長を自分自身で実感している有様を肌で感じていた。子どもたちは喜びと自信を表情にたたえていた。

 こんな企画なら毎年でも参加したいと思ったが、残念ながら続いていない。
 大人も子どもも忙しいのかな。
by mayumi-senba | 2005-07-25 10:47 | 世間のこと
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