神経質、といわれる人がいる。
たとえば、薬を処方するときには、一応副作用について説明しないといけないので、たとえば、 「肝機能障害が出ることがあります。」 というと、 「そんな薬なら飲みたくない。」 と答える。薬を飲まない危険を説明しても、副作用、という言葉がもう魔物のように心を占めているのだろう。聞く耳を持たない。 「血圧が高いので、薬を飲ませてほしい。」 というが、何度計測しても、高いとは言えない。いつ高いのかと聞くと、動き回ったとき、と答える。私たちがいう血圧というのは、安静時血圧のことで、動き回っている時ではない。また、その動いているときの血圧というのが、どうということのない値。 血管が破れないかと不安なのだ。 それぐらいで破れていたら、日本中脳出血だらけである。 でも、これらはまだ本人が自分のことについての意思決定なので、私はとやかくは言わない。 患者に意思決定能力がない時、家族にこの手の人がいると、患者の生活の質が格段に悪くなる。あらゆる危険を避けようとすると、じっと寝ていることですら危険である。 どんな人生にも、危険と快適さとのバランスが必要だということが分からない。 意思を伝えることができる間に、キーパーソンとなってくれる人を選べるなら選んでおいたほうがよいし、意思を伝えておくほうがよい。 何が言いたかったか忘かけていた。 神経質、というのは、鈍感の別名である。
by mayumi-senba
| 2009-12-20 14:29
| 世間のこと
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