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イチャモンの時間

トリビア的クイズの答え

  あらっ!
 3問中1問しか正解しませんでした。
 「宇」も「宙」も若干意味合いが異なる空間という意味の漢字だと思ってました。テレビで聞いた記憶があります。

 しかし、3問目の、「別の宇宙になる」という解答は受け入れがたいものがあります。
 
なぜなら、「別の」という形容詞をどのように定義づけるか、が大問題です。
 膨張速度が光速を超えても、それぞれの天体同士の相対的な方向が異なるわけで、光も電磁波も届かないで連続性が絶たれる天体は一気に増えるわけではなく、連続性が保たれる空間の中から少しずつ徐々に脱落していくのではないですか。ならば、この時間による変化の連続性をどのように捉えるのでしょうか。どこからが「別」なんでしょうか。
 このような解を求める問いとしては、問いそのものに不備があると思われます。

 っていうようなイチャモンが大スキ! 

 私の出す試験では、採点後解答用紙をいったん返し、それをみながら解説します。
 その後、イチャモンの時間を設けています。
 特に記述問題では、完璧に公平な採点があり得ようはずもなく、気分で適当につけるわけですから、
 「文句があったらかかっておいで。文句がなくても、かかっておいで。少なくとも交渉のテーブルには着こうじゃないの。」
ということにしています。

 「交渉に当たっては、私の性格をよく読み、私を気持ちよく説得するように。した手に出られたら気持ちがいいというわけではない。」

 特に合否がかかっている学生は、必死で私のミスを探す。 
 他人の解答と比べいかに不当な採点であるか、ということを訴える。
 そして、自分の解答がいかにして導かれたものであるかを説明し、ある意味正解を含んでおり、であるから、もう少し点をくれてもいいのではないか、と訴える。

 ギャラリーも大勢加わって、ヤンヤの騒ぎです。ギャラリーの怒号の中に、
 「センセー、なんとかあと1点あげてください。今日飲みに行くことになってるんです。」
 「おまえなー、これで点くれ、は、ちょっとないよ。」
 「センセー、飲みながら採点したんじゃないですかー。」
ってなことが飛び交います。

 10点くらい変わってしまうこともあります。

 楽しい時間です。
 学生には、ギリギリまであきらめない、ということを体験して欲しいと思います。

 そして私は、コンパの時に、
 「センセーはサドでしょー。」
と言われるのです。

 書き終わった時点で、自分のイチャモンの致命的な間違いに気がつきました。
 ほぼ平行して運動していても、光速を超えていたら、光は届かないですね。 

 イチャモンとはたいがいこういうものです。
 
by mayumi-senba | 2004-09-05 13:50 | その他
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